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「sanasukeのエイジング日記」は新しく「NEW AGEING-LOG(ニューエイジングログ)」として生まれ変わります。
移転先のNEW AGEING-LOGでも宜しくお願いします。

修辞的思考と餃子の王将と古舘伊知郎



師匠の「街場のアメリカ論」を読んで気になる記事を発見する。

就寝前に面白いテキストを読むと寝付きが悪くなる。

なんか興奮しちゃうのです。

そんなことないですか??

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グレゴリー・ベイトソンは1950年代に「ダブル・バインド理論」を発表して、精神分裂症の症状が論理階型を識別する能力の欠如と関連づけました。

論理階型識別というのはメッセージの中にいくつかの階層がある場合に、その優先順位を判定する能力のことです。

という説明では何のことかわからないでしょう。

単純な例を挙げれば「何しに来たの?」という問いかけは、純粋に用事についての問いかけと解釈することもできますし、「ここはおまえの来るところではない、帰れ」という拒絶のことばと解釈することもできます。

<中略>

ダブル・バインドでは、通常メッセージを正しく解読すると罰せられ、誤って解読しても罰せられるという出口のない窮地に患者は追い込まれます。

私たちの日常生活でも、相手を精神的に追いつめるときにこの方法を無意識に利用する人は少なくありません。

たとえば、教師がいたずらをした生徒に「おまえは何で叱られているのかわかっているのか?」
と問うのは初歩的なダブル・バインドです。

この問いに生徒が「はい」と答えると、「おまえはいけないことだとわかっていて、そんなことをしたのだな」と罰せられ、「いいえ」と答えると、「おまえはしていいこととしてはいけないことの区別もつかないのだな」と罰せられる。

どう答えても罰せられるとわかっているとき、子供はこの問いの前に絶句します。

この絶句は子供を深い無力感のうちに誘い込み、結果的に叱る先生と叱られる生徒の間には乗り越え不能の非対称的な権力関係が発生します。

ですから、相手を精神的に支配し、意のままに操ろうと望む人はしばしばダブル・バインドをしかけます。

相手のメッセージをどう読解しても罰せられるというこのダブル・バインド・コミュニケーションがもっとも頻繁に利用されるのは、軍隊、学校、そして家庭です。

家庭で幼児期からこのような困難なコミュニケーション状況を習慣づけると、子供はメッセージ解読能力を致命的な仕方で損なわれます。

--------------------内田樹 街場のアメリカ論(P.166~P.168)

先週の日曜日に放送していた「餃子の王将」の新人研修では修辞的質問の連発だった。

質問は答えを確定します。

「おまえは変わった方がいいか? 変わらない方がいいか?」と新人研修担当者が研修生に質問を投げかけました。

新人研修に来ている者に対してこの質問は「はい」しかない。

「いいえ」と答えるやつは「帰れ!」と怒鳴って終わり。

そんな扱いにくい人材は大手企業では必要としていないのでしょう。

そう。この研修は「扱いやすい者」を探す企業の濾過装置。

篩にかけて選別しているのです。

上司に忠実な者を選別する。

ちょっと逆らってやろうと思う私みたいなタイプは

「帰れ!」と怒鳴られてしまうでしょう。

職場ではこのような修辞的な質問が繰り返されます。

それを知ることで、その人が自分に対して

どう接して、どう動かしたいかがわかる。

逆も又然り。

また、内田先生が言うように

これから成長していくムスメに対して

こういった質問はタブー。

私の家庭では「非対称的な権力関係の発生」は不必要。

相手を黙らせる修辞的な質問は生産的でないと感じます。

ではまたまた師匠のブログを転載して締めていただきましょう。



福田康夫と麻生太郎が生出演する「報道ステーション」を見る。

私はもともとテレビをまるで見ない人間なのであるが、「選挙速報」を甲野先生たちとわいわいツッコミを入れながら見たときに癖がついて以来、政治番組だけは一人でも見ている。

古舘伊知郎のインタビューを聴きながら、なんだか違和感を覚える。

彼は何か有用な情報を聞き出したいのか、それとも「質問してもきちんと答えない」様子を生放送で全国に放送したいのか、そこのところが私にはよくわからなかった。

相手が答えにくいような質問をして、その絶句するさまや、答えをはぐらかすさまから、その人の人物識見度量などを判定するということはたしかに可能である。

劫を経たジャーナリストの中には「それだけ」しかテクニックがない人(T原S一朗とか)もいる。

セレブたちが思いがけない質問に対応に窮するさまをみて視聴者が溜飲を下げるとか、爽快感を覚えるということもたしかにあるだろう。

けれども、そういうのを継続的に見せられていると、だんだん「いやな感じ」が私はしてくる。

それはそれが「査定する視線」を内蔵させているからである。

「有権者に対して、どう説明責任を果たすおつもりですか?」というような質問は修辞的には質問のかたちをとっているが、実際には相手が答えられないことを知っていて、この窮状をどうしのぐのか、その「お手並み拝見」という高みの見物者で自分があることを確認しているにすぎない。

私はこの種の修辞的質問が嫌いである。

それは負けたチームの監督が選手たちを前にして「どうして負けたのか、お前たちはわかってるのか?」と訊いているのと同型のものである。

この質問に正解すれば、「なぜ、負ける理由がわかっていて、おまえたちは負けたんだ?」というさらに答えにくい次の質問がなされる。

だから、このような質問には誰も答えないで、じっとうつむいている。

その無言の時間が長ければ長いほど、監督と選手のあいだの権力関係の非対称性は強化される。

だから、相手に対して政治的優位に立とうとする人間は、本能的にこの種の「答えることの出来ない質問」を向けて、「査定者」の立場を先取しようとする。

私はそういうゲームを飽きるほど見てきた。

そして、そのゲームが「査定者」の地位を先取りした人間の自己満足以外にほとんど何も生産しないということを学んだ。

相手の話を遮って、選択的に「答えにくい質問」を向ける人間が求めているのは回答ではなく、優位性である。

総裁候補をテレビのスタジオに「呼びつけ」て、答えにくい質問の前で青ざめるのを「ショー」として見せることで、
「国民主権」ということのリアリティを私たちは確認しているのかもしれない。

オレたちが「査定者」で、あんたたちは「査定される側」なんだぜ。

古舘くんはそういう甘い幻想を視聴者に提供したいのかも知れない。

それがメディアが大衆に提供できる数少ない快楽の一つであることを私はよろこんで認める。

けれども、敗戦チームの選手たちが黙ってうつむいて監督の罵詈に耐えているとき、彼らが「いつかはちゃんと監督の質問に胸を張って答えられるように、これからはがんばろう」と内心決意を新たにしているというふうに私は考えない。

「うっせーな。ばかやろう。早くおわんねえかな。ああ、くっだねーことばっかねちねちいいやがって」としか私なら考えぬであろう。

福田康夫と麻生太郎の内心を私はいま代弁したのであるが、措辞は多少違っても、これにかなり近いものであったろう。

権力をもつ政治家にメディアが屈辱感を味合わせることができるというのは国民にとって一つの権利である。

しかし、それによって彼らがこの先メディアに対して「より嘘つき」になることはあっても、「胸襟を開いて、率直に真情を吐露する」ようになるということは期待できないと私は思う。

他人の「嘘の付き方」を見破る術に習熟するというのはひとつの社会的能力である。

それがあれば、私たちはその人が嘘をついているということはすぐにわかるようになる。

けれども、それはその人がほんとうは何を考えているのかを知ったということとは別のことである。

テレビは「嘘をついている」徴候を検知する点についてはすぐれたメディアであることをテレビ界の人々は熟知されているであろう。

けれども、テレビが「ほんとうに言いたいこと」を聞き出すためのメディアではないことについて、彼らはどこまで痛みを感じているのだろうか。

------------------------------2007年09月15日 テレビの仕事 内田樹研究所 

このような質問を知らず知らずのうちに使ってしまわぬよう

まず自分が学ばなければならない。

ということで購入したのが「修辞的思考 論理でとらえきれぬもの」 です。

シェイクスピアなどの文学作品中で使用されているレトリックを

分かりやすく解説しています。

非常に勉強になりました。

なぜ私は、いつも言いくるめられるのだろう?

と疑問を持ったそこの貴方。

読んでみては如何でしょうか。

話し相手の修辞的文法に操られているのかも(゜_゜)

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